2025/07/24 13:17
生きくらげ(新鮮品)の卸価格は1kgあたり約1,000~1,200円(100gあたり100~120円)程度が相場です。実際、農林水産省の統計でも過去に国内産生きくらげが約1,300円/kg前後で取引された例があります。
一方、乾燥きくらげの卸売価格は主に輸入品が流通しており、1kgあたり約1,200~1,500円(100gあたり120~150円)程度が目安です。国内産の乾燥きくらげは流通量が少なく希少なため、卸値が約4,000円/kgと高値になるケースもあります。 同じ生きくらげまたは乾燥きくらげでも、小売価格(スーパー店頭や通販サイト)では卸値より大幅に高くなります。
例えば生きくらげの場合、スーパーでは100gあたり約300~400円(1kgあたり3,000~4,000円)程度で販売されており、卸価格の約3~4倍が一般的です。
乾燥きくらげは小容量パックで売られるためさらに割高で、国産品100gあたり1,500円前後(1kg換算で1万5千円程度)と卸値の約10倍にもなります。業務用の大袋商品でも1kgあたり1万2千~1万5千円程度が相場で、卸売段階の価格より大幅に高いことが分かります。 このように卸価格と小売価格に差が生まれる背景には、流通コストや中間業者・小売店の利益上乗せなどがあります。卸売では生産者から大量一括で取引されるため低単価ですが、小売段階では小分け包装や輸送費、店舗運営コストが加わり価格が上昇します。
また、中間流通を経ず生産者が直接販売する場合には、その分高値で取引される傾向もあります。信頼できる公的データを確認しつつ、自社の仕入れに適切な価格帯を見極めましょう。 *1 農林水産省統計: 令和2年特用林産基礎資料(茨城県)生きくらげ・乾燥きくらげの卸価格相場(2025年)
卸価格とスーパー・通販の小売価格の違い