2025/08/21 09:00
国産きくらげを仕入れたい業者や飲食店担当者にとって、仕入れ先選びは重要です。 主な選択肢には「通販」「卸」「スーパー」の3つがあります。それぞれ価格の傾向や仕入れ量への対応力が異なるため、特徴を比較してみましょう。なお、国産きくらげは全流通量の約1~2割程度と希少で(*1)、高品質な反面価格はやや高めです。 インターネット上のショップや産直サイトから手軽に国産きくらげを仕入れられます。少量パックから業務用大容量まで種類が豊富で、複数の通販サイトで価格比較もしやすいです。 価格帯はピンキリですが、例えば乾燥国産品なら100gあたり数百円~千円超と幅があり、まとめ買いすれば単価が下がる傾向です。送料が加算される場合もあるので、トータルコストを計算することが大切です。 対応力の面では、注文から配送まで自動化されていて便利ですが、大量注文時は在庫状況や配送日数に注意しましょう。問い合わせ対応は基本的にメール等になりますが、レビューを見ればお店の対応品質もある程度把握できます。 ② 卸の場合 生産者や専門の卸売業者から直接仕入れる形になります。業務用量をまとめて購入するため単価は最も割安で、国産乾燥キクラゲが1kgあたり約1,000円前後で取引されることもあります。 大量仕入れに向いており、定期的な供給にも応じてもらいやすいのが強みです。価格交渉や納期の調整など柔軟な対応力が期待でき、必要に応じてロットや規格の相談も可能です。 ただし、最低発注量が多めだったり、取引には業者登録が必要な場合もあります。保管スペースの確保や在庫管理も考慮して利用しましょう。 ③ スーパーの場合 地域のスーパーや食品卸売り市場で市販品を購入する方法です。身近で手軽ですが、価格は小売価格になるため割高です。 例えばスーパー店頭では生の国産きくらげ100gあたり200~400円前後、乾燥品も30g数百円と高めで、必要量を揃えるとコスト増になります。小口利用ではすぐ買えて便利ですが、大量仕入れには不向きです。在庫も店舗任せで、希望量を確保できないこともあります。 対応力という点では、スーパーはあくまで一般消費者向けのため、個別の要望には応えられません。ただ、近隣で少量を緊急調達する際には役立つ方法です。 以上をまとめると、価格重視で大量に仕入れたい場合は卸が最も有利で、通販も大容量購入でコストを抑えやすいでしょう。少量を試したい場合や急ぎの際はスーパーの手軽さが便利です。それぞれの仕入れ先のメリット・デメリットを踏まえ、必要な量や求めるサービスに合わせて最適な方法を選んでください。① 通販の場合
出典元
*1 農林水産省:(令和4年特用林産物統計)