業務用きくらげの仕入れ方法には、通販、スーパー、生産者直販があります。それぞれ「価格」「品質」「供給安定性」「安全性」「利便性」の点でメリット・デメリットが異なります。

価格

単価を抑えるには通販や生産者直販での大口取引が有利です。スーパーの小売用乾燥きくらげは小分けで割高になりがちで、国産品は輸入品より価格が2～3倍ほど高く設定されています。

品質

国産きくらげは肉厚で食感が良いです。中国産の乾燥品は薄手ですが、水戻しで十分なコリコリ食感が得られます。

供給安定性

輸入品主体の通販利用なら大量仕入れが容易で安定供給に適します。国産品は国内需要の約1割強の生産量に留まり(*1)、供給量が限られます。

安全性

国産品は室内無農薬栽培が中心で安心です。一方、輸入品では残留農薬が基準超過した例があり(*2)、検査体制が強化されています。

利便性

スーパーはその場で買える手軽さがありますが、大量購入には不向きです。通販は24時間注文・宅配対応で便利ですが、納期や送料の確認が必要です。生産者直販は手間がかかりますが、希望の品質・数量を確保しやすい方法です。

*1 農林水産省（令和4年特用林産物生産統計調査） *2 厚生労働省: 2023年、中国産きくらげのモニタリング検査で残留農薬クロルピリホス基準超過を確認